文献综述
文 献 综 述1.姫野(1976)では「V1-下げる」「V1-下がる」と共起できるものに関して述べており、「V1-下げる」「V1-下がる」それぞれ以下の12個の用法が見られるとしている。
「V1-下げる」:おしさげる、つりさげる、はらいさげる、ぶらさげる、きりさげる とりさげる、ひきさげる、ほりさげる、くりさげる、ねがいさげる ひっさげる、みさげる 「V1-下がる」:おれさがる、くりさがる、つりさがる、ひきさがる、きれさがる、ずりさがる とびさがる、ぶらさがる、くいさがる、たれさがる、なりさがる、やにさがる、また、共起する前項動詞の性質から、下方向の移動が含まれないものは共起できないとしている。
姫野(1976)では、「V1-下げる」「V1-下がる」だけではなく「V1-落とす」「V1-落ちる」なども含めて考察されているが、「V1-あげる」「V1-あがる」の対照として考察する場合、それに対応する「V1-下げる」「V1-下がる」に関してのみ取り出し深く考察する必要があると考える。
本稿は「下がる」、「下る」、「下りる」、「落ちる」に絞り、意味分析をした上でその四つの動詞にはどういう関係が存在しているのか、対応を見る。
2.長嶋(1983)は基本的に柴田他(1976)の「あがるさがる」の対応関係説を引き継いでいるが、「あがる」の「完了」用法は「到達点に焦点」の用法が比喩的に転用された用法であるとしている点、「さがる」は「あがる」とは異なり、基点を離れて移動する水平移動の用法があるとしている点が補足されているが、「下がる」、「下る」、「下りる」、「落ちる」についてどんな意味用法があるか、そしてその四つの動詞にはどういう関係が存在しているのかは言及されていない。
3.森田(1989)では「あがるさがる」は上下間の段階的移動、「あがるおりる」は上下両極間での位置 移動であるとしている。
また「あがるさがる」は垂直移動だけでなく、水平移動にも転用されるとし、「先生のお宅へ上がる」、「宿に下がる」など、「上位者側」対「自己(下位者)」間の位置移動の例を挙げている。
4.姫野(1999)は下降を表す複合動詞類について触れてみた。
それによると、日本語には上方向への移動を表す動詞に比べ、下方向への移動を表し語は種類が多い。
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